茶業発展に寄与、5人を表彰 八十八夜に杉山彦三郎賞 静岡
本県産茶の主力品種「やぶきた」の生みの親である杉山彦三郎翁にちなみ、茶業の発展に寄与した功労者をたたえる表彰式が八十八夜の2日、静岡市葵区の駿府城公園で行われた。

各茶業団体が推薦した本年度の杉山彦三郎賞対象者は5個人。茶品種改良・普及功績賞には、宮崎県総合農業試験場茶業支場で「なごみゆたか」や「はると34」など9品種の育成に尽力した吉留浩さん(60)=宮崎市=が選ばれた。
茶業振興功労賞は、県職員として「世界緑茶コンテスト」企画などに携わった白井満さん(65)=静岡市=、県や全国の茶業組織で要職を歴任した松田真彦さん(63)=藤枝市=、県茶業会議所や県茶手揉保存会で茶の魅力発信に尽力した榎田将夫さん(75)=同=、機械メーカー経営者として荒茶加工用の「蒸機」開発を進めた宮村希衛さん(84)=島田市=がそれぞれ表彰を受けた。
表彰式に先立ち慰霊式が行われ、杉山翁の功績をしのびつつ茶業界の発展を祈った。