EV路線バス運行開始 富士急シティバス 「環境と乗客に優しい」

 富士急シティバス(沼津市)は27日、国内メーカーが開発・製造した大型電気自動車(EV)バスの運行を始めた。富士急行が東日本のバス会社として初めて導入した4台のうちの1台で、路線バスで運行する。

富士急シティバスが運行を始めた国内メーカーの大型EVバス=沼津市
富士急シティバスが運行を始めた国内メーカーの大型EVバス=沼津市

 EVモーターズ・ジャパン(北九州市)が製造した車両。全長10・5メートル、高さ3・2メートル。荷重500キロ、速さ60キロで走行した場合の航続距離は280キロ。走行中に二酸化炭素を排出せず騒音も抑制した。車両重量は従来の大型バスに比べて軽い一方、定員は多い。
 車内にコンセントやUSB端子を備え、スロープを付けて車椅子で乗車しやすくするなど「地球環境とお客さまに優しいバス」とうたう。コンセントをかたどったEVバスのロゴマークから枝が伸びて樹木につながるイラストを車体に描き、自然環境に配慮する姿勢を示した。燃料費や整備費が減るため、エンジンバスより年間200万円以上経費が少ない。
 富士急行が今回導入したEVバスは大型4台と小型2台。県内では富士急モビリティ(御殿場市)も29日に大型の運行を開始する。

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