静岡県とJRの対話 国交相「適切に対応」 流域市町要望受け【大井川とリニア】
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事を巡り、大井川流域の10市町が国に対して静岡県とJR東海の対話への積極的な関与を要望したのを受け、斉藤鉄夫国土交通相は21日の閣議後記者会見で「引き続き、県とJRの間で科学的・工学的な観点から対話が行われるよう適切に対応する」との考えを示した。
国交省がリニア開業後の県内の東海道新幹線停車増や地域経済への波及効果を調査していることを踏まえ、「県や東海地方の発展に資する交通利便性の向上や地域活性化についても、関係自治体やJRと連携して対応する」とした。
流域市町の首長は20日に国交省を訪れ、上原淳鉄道局長に要望書を手渡した。首長側が県とJRの協定締結時や事業開始後も継続的な国の関与を求めた点については「趣旨を読み込み、検討したい」と述べるにとどめた。