ケンコー工場建て替え 伊藤ハム米久HD、生産能力2倍に 2026年完成予定

 伊藤ハム米久ホールディングスは20日、三島市安久のケンコー工場を建て替えると発表した。ハムやソーセージ、ベーコンなど食肉加工品の年間生産量を現行の約2倍の1万4千トンに引き上げる。

伊藤ハム米久プラントのケンコー工場。老朽化に伴い、建て替える=三島市
伊藤ハム米久プラントのケンコー工場。老朽化に伴い、建て替える=三島市

 グループ会社の伊藤ハム米久プラント(千葉県柏市)の生産拠点。新工場は2024年度に着工し、26年中の完成を予定する。投資額は約200億円。3階建てで、延べ床面積は現在の1・5倍に当たる約2万平方メートルに広げる。
 人工知能(AI)による製品検査や、モノのインターネット(IoT)化を活用した生産の効率化など最新技術を導入し、省人化を進めて人手不足に対応する。東日本のシンボル工場に位置付け、工場見学を受け入れたり、料理体験教室などの地域向けイベントを開いたりするという。
 従業員約240人は建て替え期間中、グループ会社で雇用を維持する方針。
 同工場は19年に経営統合した明治ケンコーハムの生産拠点だった。1968年の建設から55年が経過し、老朽化が進んだため、建て替えを決めた。

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