「地元産」でレトルトハヤシ 伊豆伊東高生開発 田子重などで販売

 4月に3高校の統合で開校した伊豆伊東高(伊東市)の生徒が、同校第1弾となる新商品を開発した。地元産の野菜や果物を活用したレトルト食品のハヤシライスソース「伊豆伊東ハヤシ」。県内でスーパーを展開する田子重(焼津市)などと共同して商品化した。

「伊豆伊東ハヤシ」をPRする生徒=伊東市のいで湯っこ市場
「伊豆伊東ハヤシ」をPRする生徒=伊東市のいで湯っこ市場

 開発に取り組んだのは、総合探究部フロンティア班の山田彩乃さん、中道太斗さん、中道裕哉さん(いずれも2年)の3人。統合前の伊東商高在籍時から、協議や試作を進めてきた。
 伊東商高の先輩が伊東市の飲食店「ごはん酒菜 そのに」の太田真矢店主(38)の協力で開発した地元ブランドのトマト「アイランドルビー」を使ったケチャップを活用。今回も太田店主の協力を得て、地元名産で廃棄率の高いダイダイの果汁も生かした商品を生み出した。賞味期限は約2年で、防災食としての利用も想定する。簡易的な紙の包装でごみが少なくなるよう工夫した。開発にはJAふじ伊豆、石田缶詰(焼津市)も関わった。
 伊東市のJA直売所「いで湯っこ市場」で15日に先行販売し、買い物客にPRした。リーダーの山田さんは「多くの人の協力で完成でき、感謝している。ロングセラーとして売れ続ける商品になってほしい」と期待した。
 22日から田子重の各店舗で、数量限定で販売を始める。価格は378円(税込み)。「そのに」でも新商品を活用したメニューを提供するほか、店頭の自販機で購入できるようにする。

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