テーマ : お茶・茶況

ガストロノミーに活路 料理とマッチング 静岡・老舗製茶問屋平岡商店

 老舗製茶問屋の平岡商店(静岡市葵区)は近年注目されている、地域の食文化を楽しみながら旅行する「ガストロノミー」の考え方にヒントを得て、茶の消費拡大を目指す。

コース料理に合わせて茶を入れる平岡佑太専務。緑茶の消費開拓策を探る=3月下旬、静岡市葵区
コース料理に合わせて茶を入れる平岡佑太専務。緑茶の消費開拓策を探る=3月下旬、静岡市葵区

 3月下旬、発酵食の料理教室「円居(まどい)」を主宰する辻村円さんとともに「お茶×食」をテーマにしたイベントを開いた。「豆腐のみそクリームには玉露」「中華春巻きには和紅茶」といった具合に、お茶を組み込んだコース料理を提供し、来場者から好評を博した。
 同社は静岡市の中山間地玉川地区の茶を中心に扱う。ノンアルコール飲料としての緑茶の可能性を考える中で、都内で茶販売業などを営む岡部宇洋さん(浜松市出身)と連携して企画を練った。
 今後は商業ベースでの展開を目指す考えで、平岡佑太専務(36)は「料理を引き立てつつ、存在感を発揮するお茶の提供方法を考えていく」と語る。

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