テーマ : 清水エスパルス

⚽J2清水エスパルス連敗 満ちる閉塞感

 明治安田J2第7節第1日(4月1日・味の素スタジアムほか=5試合)、清水は甲府に0-1で敗れた。

甲府―清水後半37分、甲府に先制ゴールを許し、肩を落とす清水の選手=山梨・JITス(写真部・小糸恵介)
甲府―清水後半37分、甲府に先制ゴールを許し、肩を落とす清水の選手=山梨・JITス(写真部・小糸恵介)
甲府―清水後半、シュートを放つ清水・カルリーニョス(右から2人目)=山梨・JITス(写真部・小糸恵介)
甲府―清水後半、シュートを放つ清水・カルリーニョス(右から2人目)=山梨・JITス(写真部・小糸恵介)
甲府―清水後半37分、甲府に先制ゴールを許し、肩を落とす清水の選手=山梨・JITス(写真部・小糸恵介)
甲府―清水後半、シュートを放つ清水・カルリーニョス(右から2人目)=山梨・JITス(写真部・小糸恵介)


①JITス▽観衆11643人
甲府 4勝2分け1敗(14) 1(0―0 1―0)0 清水 5分け2敗(5)
▽得点者【甲】長谷川(2)

【評】清水はゴールが遠く、後半の手痛い失点で甲府に敗れた。
 序盤から効果的な攻めを繰り出せず、停滞。前半20分には自陣左サイドから崩されて相手にゴールネットを揺らされたが、オフサイドに救われた。
 後半3分、16分にもクロスバー直撃のシュートを浴びてゴールを脅かされると、37分に失点。自陣でのパスを奪われ、速攻から蹴り込まれた。カルリーニョスや北川が迎えた決定機は決めきれず、交代策も実らなかった。
開幕から7戦未勝利 クラブワースト更新
 まるで3日前の敗戦の痛手を引きずっているかのようだった。躍動感を欠くプレーに終始した清水は、昨季までコーチを務めていた篠田監督率いる甲府に屈して連敗。開幕から7戦未勝利となり、クラブワースト記録をJ2の舞台で更新した。
 これまでは主導権を握った後の得点を奪う作業に課題を抱えていたが、この日は攻撃の組み立てから思うように機能しなかった。全体的にプレー速度が遅く、つながりを欠いてはボールを失った。
 「守備位置を少し低くして相手を引きつけてから背後のスペースを突いていく意図があった」とリカルド監督。その狙いを表現した場面はいくつかあったものの、決め手にはならず。終盤は高さのあるFWオセフンなどを投入して力ずくで得点を奪いにかかったが、実らなかった。
 MF西沢の言葉は今のチームの問題点を的確に突く。「(決まった)ポジションを取った後の選手同士の連係面。動き出したスペースを誰が使うのかという共通意識をもっと持たないといけない」。ゴールへの道筋を描けず、選手たちのプレーには迷いも見られる。
 自陣でのパスミスから招いた失点が象徴するように、チームには閉塞(へいそく)感が満ちている。「一つ一つ欠けている部分を見つめ直さないと」と西沢。試合後、大熊清ゼネラルマネジャー(GM)は「検証しないといけない」と監督交代の可能性にも含みを持たせた。

いい茶0

清水エスパルスの記事一覧

他の追っかけを読む