「児童用楽器」イメージ一新 鈴木楽器製作所が新色鍵盤ハーモニカ

 鈴木楽器製作所(浜松市中区)はこのほど、国内初の鍵盤ハーモニカとして1961年に売り出した「メロディオン」の児童用製品のイメージを一新した「MFR―32」を発売した。繁忙期となる4~5月を前に販売態勢を強化する。

鈴木楽器製作所のメロディオンの新製品(右)=浜松市南区の鈴木楽器販売
鈴木楽器製作所のメロディオンの新製品(右)=浜松市南区の鈴木楽器販売

 性別に関係なく小学校卒業後も使用できるようなブラウンの色に統一した。本体はボディーの形状を柔らかい音色が出るように改良し、重さを従来の565グラムから528グラムへと軽量化を図った。カバーはプラスチックからEVAセミハードケースに改めた。
 同社製品を販売する鈴木楽器販売(南区)の担当者は「SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも、教材だけでなく楽器として提供していきたい」としている。
 同社によると、新型コロナの巣ごもり需要で、大人の鍵盤ハーモニカ愛好家はここ数年増加傾向。コロナ前から同社が全国で開催するメロディオンを奏でる「ケンハモ認定研修会」には定員以上の申し込みがあるという。
 MFR―32の価格は税込み7480円。

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