下田市 暴力団排除へ推進協 連携し対策強化、安全性向上 

 下田市の松木正一郎市長は23日の定例記者会見で、2023年度に暴力団をはじめとした反社会的組織への対応などを念頭にした「市健全・安全・安心まちづくり推進協議会」を関係機関と立ち上げると明らかにした。
 市内の白浜大浜海水浴場で昨夏、暴力団関連の事件が起きたことなどを受け、対策強化へ連携を強める。青少年の健全育成や海水浴場での安全な環境づくりを掲げるほか、通学路の安全性向上にも注力する。
 市によると、市や商工観光、飲食団体、自治会や海水浴場関連団体などで組織する。協議会の会合で対策をまとめ、加盟団体が具体的に啓発活動や防犯教室などを展開する。6月をめどに発足させる。
 松木市長は「白浜大浜がきっかけになったが、市内全域で課題に取り組む」と強調。その上で「警察にも強い関与をお願いしている。これまでにはなし得なかった問題に踏み込んでもらう」と述べた。
 市内では市夏期海岸対策協議会内にも海辺の治安確保を掲げた専門部会の組織創設へ関係機関が動いていて、市を挙げて暴排に取り組む。

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