災害リスク事前確認を 防災学講座 牛山静岡大教授が講演
静岡県地震防災センターは18日、静岡市葵区の同センターで防災学講座を開き、静岡大防災総合センターの牛山素行教授が昨年9月の台風15号災害から学ぶべき教訓について講演した。

浸水や土砂災害の被害が発生した場所をハザードマップ上で示し、多くは洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域内で起きていると指摘。マップで事前に地域の災害リスクを確認することの大切さを強調した。
山間部でも周囲に人家がない場合は、土砂災害警戒区域に指定されず、ハザードマップにも反映されない点を挙げ、「マップに色が塗られていないから安全だとは考えないでほしい」と注意を呼びかけた。
川根本町では、パトロール中の男性が車ごと河川に転落し犠牲になった。近年、支援する側が被災するケースが全国で相次いでいるという。「支援する立場にある人もまずは自分の命を最優先してほしい」と指摘した。