自動配送ロボ スズキとLOMBY共同開発 電動車いすをベースに
スズキは16日、都内のスタートアップ企業LOMBY(ロンビー)と組み、自動配送ロボットを共同開発すると発表した。公道走行を視野に同ロボットの量産化を目指す。通販宅配や飲食配達など、拠点から家庭まで“ラストワンマイル”の小口の輸送需要に対応する。

昨年から共同開発の検討を始め、スズキの電動車いすをベースにした台車を使って自動配送ロボットを試作した。車両は長さ97センチ、幅63センチ、高さ101センチ、重さ116キロ。積載量は最大25キロで、最高速度は時速6キロに設定した。23日まで広島県で、屋外から対象ビルへの荷物配送を想定した実証実験を進めている。屋外は遠隔操作で走らせ、屋内では自動走行する。
今後は配送ロボットと電動車いすの部品共通化による開発を通じ、製造コスト低減も図る。4月以降に施行予定の改正道路交通法で、公道走行が可能になる「遠隔操作型小型車」としての届け出を目指す。