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医師少数スポット 10市区町追加 若手派遣へ静岡県が重点化 伊東や湖西など

 静岡県は14日の医療対策協議会で、医師確保を重点的に図る区域「医師少数スポット」に県内10市区町を追加設定する方針を示した。27日の医療審議会で了承されれば、現行の県医師確保計画(2020~23年度)を改正する。

静岡県庁
静岡県庁

 追加設定の対象は伊東、三島、御殿場、裾野、伊豆、牧之原、湖西の7市と函南町、静岡市駿河、清水両区。人口10万人当たりの病院勤務医数が21・6~92・7人で、県内の医師少数区域のうち最も高い賀茂圏域(93・8人)と同等以下となっている。
 医師少数スポットに設定されると、医師少数区域に指定されている賀茂、富士、中東遠の3圏域と同様に医師確保に向けた取り組みが可能となる。具体的には、県の奨学金制度を利用する若手医師を派遣する。
 県は22年4月に県内で初めて浜松市天竜区を医師少数スポットに設定。医師少数スポットを「局所的に医師が不足する地域」としていた国の考え方が、22年12月に「原則、市区町村単位」と明確化され、対象拡大を検討していた。
 本県の人口10万人当たりの病院勤務医は142・2人。全国平均の171・6人を大きく下回り、都道府県別で40位。

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