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大江健三郎さん 読んで追悼 静岡県内書店に特設コーナー

 ノーベル文学賞作家、大江健三郎さんの訃報から一夜明けた14日午前、静岡県内書店では追悼コーナーが設置された。

大江健三郎さんの小説や関連作品などを集めた特設コーナー=14日午前、浜松市中区の谷島屋浜松本店
大江健三郎さんの小説や関連作品などを集めた特設コーナー=14日午前、浜松市中区の谷島屋浜松本店

 浜松市中区の谷島屋浜松本店は、大江さんの作品や関連書籍など約15冊を集めた特設コーナーを設置した。小説「死者の奢(おご)り・飼育」や冷戦期の評論「ヒロシマ・ノート」「沖縄ノート」のほか、大江文学を解説する文芸書を並べた。細川淳店長(42)は「文学だけでなく、平和主義者としての活動も目立った。絶版になった作品も多いが、世界情勢が不安定な中で大江さんの考え方に再び光が当たれば」と話した。
 来店した自営業の男性(58)は「反原発に熱心だった印象がある。機会があれば読んでみたい」と話した。
 静岡市葵区のMARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店も今後、追悼コーナーを設ける予定。
 (浜松総局・岩下勝哉、教育文化部・鈴木美晴)

■アマゾンでもランキング上位
 大江健三郎さんの訃報から一夜明け、オンライン書店では、小説や評論がベストセラーランキングの上位に入り、関心の高さをうかがわせた。
 アマゾンの書籍販売サイトでは14日午前、「大江健三郎自選短篇」「ヒロシマ・ノート」「沖縄ノート」などが、ベストセラーランキングで部門別1位を記録。ノーベル文学賞受賞時などの講演録「あいまいな日本の私」も人気を集めた。

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