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豊かな漁場へ森林づくり 富士宮で田子の浦漁協漁師 土砂流出防止柵組み上げ

 富士市の田子の浦漁業協同組合は12日、富士宮市猪之頭で森林保全活動に取り組んだ。豊かな漁場の復活を目指し、海に栄養を供給する森林づくりに初めて汗を流した。

山の斜面に土留め柵を組み上げる漁師ら=富士宮市猪之頭
山の斜面に土留め柵を組み上げる漁師ら=富士宮市猪之頭


 同漁協の漁師ら32人が井之頭小から北に約2・5キロの山林に入り、土留め柵を組み上げた。急な斜面に垂直に丸太を並べてくいを打ち、土砂流出の防止策を講じた。
 保全活動は県の「森は海の恋人」水の循環研究会による実践活動の一環で行った。県によると、この山林は放置されていて土砂が流れ出る危険が高く、対策中という。県職員は、森林が安定して駿河湾に栄養物質を供給していることを参加者に説明した。
 同漁協で主要なシラス漁は不漁が続く。芹沢豊組合長は「ただ待っていても海は良くならない。漁師にできることから始める」と話した。

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