テーマ : 編集部セレクト

卓球Tリーグ・静岡ジェード 活動拠点は旧足久保小で調整 静岡市初、民間事業に空き校舎活用

 静岡市北部の中山間地オクシズを本拠地に来季、卓球Tリーグに参戦する「静岡ジェード」の拠点施設として、市とチーム運営会社静岡オクシズUUが旧足久保小校舎(同市葵区)を使用する方向で調整していることが9日、関係者への取材で分かった。現在は使用料などを協議していて、合意すれば市内初の民間事業者による学校跡地の再活用になるとみられる。

静岡ジェードの拠点施設として使用が協議されている旧足久保小校舎=2日、静岡市葵区
静岡ジェードの拠点施設として使用が協議されている旧足久保小校舎=2日、静岡市葵区
旧足久保小
旧足久保小
静岡ジェードの拠点施設として使用が協議されている旧足久保小校舎=2日、静岡市葵区
旧足久保小

 足久保小は2022年度から市立美和中構内に移転し、現在は空き校舎になっている。関係者によると、市が「行政財産の目的外使用」として、体育館と一部校舎、駐車場をオクシズUUに有料で貸し出す方向で協議を重ねているという。
 同校は災害時の避難所に指定されているが、同社は練習場として使用予定の体育館に空調設備を設置した上で、避難所機能も維持する意向を示している。現在、利用しているスポーツクラブや民間団体も継続使用できるよう調整するという。
 Tリーグには試合時だけ選手が集まるチームも多いが、静岡ジェードは選手が市内に居住し活動する方針。拠点施設ができることで練習見学やイベントのほか、高齢者向け講習会などの地域貢献事業にもつながる。
 市教委によると、市内には学校再編で生じた空き校舎が7カ所あるが、効果的な活用は進んでいない。今回は地元関係者の期待も大きく、葵、駿河、清水の3区と足久保学区の各自治会連合会は近く、校舎使用に支援を求める要望書を田辺信宏市長に提出する予定。足久保学区自治会連合会の三重野隆志会長は「地元としては大歓迎。チームの拠点になれば若い人も集まりオクシズ全体が活性化する。行政には最大限の協力をお願いしたい」と話す。

いい茶0

編集部セレクトの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞