野菜不足に「マシマシ餃子」 目標達成への「プラス一皿」 静岡県など開発、販売

 静岡県などは県民に野菜摂取を促すオリジナル餃子(ギョーザ)を開発し、テスト販売を始めた。外食企業や料理研究家、県内大学などと取り組む「野菜マシマシプロジェクト」の一環。31日まで、県内の自動販売機と無人販売店計7カ所で取り扱う。

静岡県や外食企業などが開発したオリジナル餃子
静岡県や外食企業などが開発したオリジナル餃子
オリジナル餃子をテスト販売する自動販売機=2月末、静岡市駿河区
オリジナル餃子をテスト販売する自動販売機=2月末、静岡市駿河区
静岡県や外食企業などが開発したオリジナル餃子
オリジナル餃子をテスト販売する自動販売機=2月末、静岡市駿河区

 レンコンの歯ごたえを感じられ、かつお節と昆布で和風味に仕上げた「旨味たっぷり餃子」と、ホウレンソウや長ネギを入れニンニクを効かせた「スタミナ旨塩餃子」の2種類。いずれも36個入り千円。
 県健康政策課によると、県民の野菜摂取量は目標とされる1日350グラムに男性は76グラム、女性は107グラム足りない。オリジナル餃子は6個で約80グラムの野菜を摂取できるといい、「プラス一皿」で野菜不足解消を狙う。
 県は昨年10月にプロジェクトを始動し、「普段野菜をあまり食べない人でも、ついつい食べてしまうメニュー」を目指して試作を重ねてきた。
 2月末には試食を兼ねたお披露目会を静岡市駿河区で開いた。メニューを考案した料理研究家の松山絵美さんは、肉を使わなくても満足感を得られるよう味付けを工夫したと説明。「子どもの頃から野菜を食べる習慣が大切。お子さんがいる家庭にもぜひ試してほしい」と呼びかけた。
 購入場所は県のホームページで確認できる。購入者にアンケートも実施し、県民の健康づくりを支援する施策に生かす。

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