テーマ : 編集部セレクト

當間ローズさん「個性の違いは魅力」 廃棄予定のバラやミモザ、浜松の3校に贈る

 ブラジルで生まれ、湖西市で育った日系3世の歌手、モデルの當間ローズさん(29)が7日、浜松市内の中学、高校、外国人学校3校を訪れ、規格外などで廃棄予定のバラやミモザの花束を届けた。當間さんは「子どもたちに、個性の違いは人の魅力であると伝えたい」と強調した。

花束を渡し、生徒と握手を交わす當間さん(右)=浜松市西区の「ムンド・デ・アレグリア」
花束を渡し、生徒と握手を交わす當間さん(右)=浜松市西区の「ムンド・デ・アレグリア」

 西区の外国人学校「ムンド・デ・アレグリア」では、當間さんが高校3年生21人と交流した。自らの経験を踏まえ、「日本語が話せず、誤解されることもあった。自分がどういう人間なのかを伝え、壁を乗り越えた」と語った。
 オイ・アラナさん(17)は「ブラジル人も日本人も、人間として大事なのだと感じた」と話し、ネベスネト・フィリペさん(17)は「日本で歌い、活躍している姿が魅力的だと思う」と笑顔を見せた。
 當間さんが2019年から取り組む「薔薇色の人生プロジェクト」の一環。子どもたちに自尊心を身につけてもらうとともに、多様性の大切さを伝えたいとの思いで、品質やサイズが規格外だったり、曲がっていたりして廃棄される花々を特別支援学校などに贈っている。當間さんは4月末に同区で開かれる音楽イベント「ウナフェス」に参加し、活動を紹介する予定。

いい茶0

編集部セレクトの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞