新型コロナとインフルエンザ 同時流行を回避 静岡県内「第8波」も収束傾向

 静岡県内で例年ピークとなる1~2月の季節性インフルエンザ患者報告数は今季、低水準のまま推移した。過去最大の感染者数を出した新型コロナウイルス「第8波」も収束傾向にあり、県は、懸念された大規模な同時流行について「回避された」との見方を示す。

県内の季節性インフルエンザの患者届出数
県内の季節性インフルエンザの患者届出数
1月以降の新型コロナ 県内新規感染者数の推移
1月以降の新型コロナ 県内新規感染者数の推移
県内の季節性インフルエンザの患者届出数
1月以降の新型コロナ 県内新規感染者数の推移

 新型コロナの水際対策緩和をきっかけに当初、インフルエンザは3年ぶりに流行する可能性が指摘された。県は仮に両感染症が同時にピークを迎えた場合、新規患者は1日計2万5千人に上り、医療機関にかかれない“受診難民”が5500人出続けると試算。外来体制や検査機能を拡充して備えた。
 実際、インフルエンザは昨年末に患者が増加し、流行入りした。県全域で学級閉鎖が連日発表されるなどしたが、全年齢の患者届出数は1週間当たり400~600人台で推移。コロナ禍以前は約1万人に迫った年もあるため、今季は大幅に抑え込んだ。
 県感染症対策課の桜井克俊課長は感染拡大を阻んだ要因について、マスクの着用効果と手指衛生の徹底を挙げる。さらに「高齢者層のインフルエンザワクチン接種率が約6割と、例年より1割ほど高かった」とした。
 一方の新型コロナは1月に1週間の新規感染者数が初めて5万人を突破。一時は1255床の病床がほぼ埋まり、県は医療逼迫(ひっぱく)対策強化宣言を発令した。その後は減少に転じ、1週間の感染者数は3千人弱の水準まで低下した。

静岡県内インフルエンザ 全国的にも低水準
 静岡県によると、本県の季節性インフルエンザの感染状況は全国に比べても低水準だった。
 定点医療機関が行政に報告する1週間の平均患者数は、全国の11.32人に対し、本県は3.01人。近隣は東京都8.53人、神奈川県12.99人、愛知県8.08人。

あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞