テーマ : 藤枝市

小学生スノーボーダーの北山兄弟 藤枝から世界、全国へ 家族の応援力に

 藤枝市在住の小学生スノーボーダーの兄弟が、ともに全国や世界を舞台にした大会に出場する。昨年9月にプロ認定された北山博仁君(12)=広幡小6年=と、兄の背中を追ってめきめき上達する泰士君(8)=同3年=。降雪がほとんどない藤枝で生まれ育った2人は周囲の支援を力に、兄弟で刺激し合ってさらなる高みを目指す。

家族で力を合わせてさらなる飛躍を目指す北山正樹さん(中央)と博仁君(右)、泰士君=藤枝市役所
家族で力を合わせてさらなる飛躍を目指す北山正樹さん(中央)と博仁君(右)、泰士君=藤枝市役所

 博仁君は小学5年時のシーズンで活躍を続け、国内125人のライバルと競うポイントランキングで4位に入り、日本スノーボード協会公認のプロスノーボーダーになった。5日に福島県で開催されるアジア最大級の大会「インディー・パーク・ジャム」への出場を控える。これまで多くの一流選手を輩出し、世界への登竜門とされる大会だ。ジャンプ台や障害物のあるコースを滑走するスロープスタイルで上位進出を狙う。
 3歳でスノーボードを始めると、すぐにターンをマスターするなど抜群のセンスを誇った博仁君。高度な技を連続でつなげるバランス感覚が武器で、「オリンピックで表彰台に立つ」ことを将来の目標に掲げる。
 弟の泰士君は、新潟県で9日に開催される全日本スノーボード選手権大会U-18部門に出場する。兄について「目標でもあり、ライバルでもある」と語る泰士君。2年前に当時小学4年生の兄が制した大会で、兄より1学年早い頂点を狙う。
 2人はこのほど、父正樹さん(49)らとともに市役所を訪れて抱負を語った。妻と協力し、練習場所である長野県のスキー場などへの送迎をしている正樹さん。「成長とともに技もダイナミックになり、けがが怖いと感じるようになってきた」と愛息を心配しつつも、「2人が目標を達成できるように今後も全力で応援したい」と言葉に力を込めた。

いい茶0

藤枝市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞