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文化香る「起雲閣通り」 熱海の商店主ら命名

 熱海市昭和町の文化施設で、同市を代表する観光スポット「起雲閣」周辺の商店主らがこのほど、施設に面した市道を「起雲閣通り」と命名し、市民や観光客に愛着を持ってもらおうとPRを始めた。手始めにマップを作製し、熱海駅やホテル、旅館などで配布している。商店主は「認知度を高め、まちの回遊性を高めたい」と話している。

起雲閣通りのマップを手にする鈴木会長(左)ら=熱海市昭和町
起雲閣通りのマップを手にする鈴木会長(左)ら=熱海市昭和町


 マップには、文化芸術が香る「おしゃれな大人の起雲閣通り」をコンセプトに、起雲閣や山口美術館をはじめ、沿線の飲食店、美容室、生花店など18店を掲載。商店主らは「起雲閣通り商店街」も結成した。写真館経営の鈴木信太郎会長(50)は「熱海駅前や熱海銀座通りから起雲閣通りを巡る回遊性を高めて、全体で熱海を盛り上げたい」と話した。
 起雲閣周辺は1990年代初頭まで長崎屋を中心に多くの商店が並び、買い物客でにぎわった。しかし長崎屋閉店後は商店の廃業が相次いだ。市内には近年、若者客が多く訪れ、起雲閣にも年間12万人が訪れている。しかし周辺の商店に客を呼び込めていなかった。鈴木会長は「通りの認知度を高めて、観光客と地元住民が触れあえる場所にしていきたい」と話した。
 

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