ホタル幼虫500匹 「元気に育ってね」 御前崎の園児が放流
御前崎市立高松幼稚園の園児が24日、同市門屋の「門屋ホタルの里」にゲンジボタルの幼虫約500匹を放流した。

里を管理する地元の住民有志「門屋ホタルの会」代表の沖二三男さん(77)は、成虫が1週間程度しか生きられないことや、幼虫が巻き貝のカワニナを食べて水中で成長することなど、ホタルの一生について説明した。園児は体長1~2センチの幼虫数匹を入れた紙コップを沖さんから受け取り、「大きくなってね」と声をかけながら水中に放った。
同会はかつて地元で盛んに飛び交っていたホタルの個体数が減少したことを受け、2000年から幼虫の飼育や草刈りなど生息環境の整備を始めた。例年5月中旬から下旬にかけて成虫の乱舞が始まる。