長久保城の御城印披露 知徳高生デザイン「戦国時代の迫力表現」
長泉町のながいずみ観光交流協会が、町内の城跡の魅力を紹介する「ながいずみ御城印プロジェクト」に取り組んでいる。第1弾となる「長久保城」のデザインが決定し、24日に披露した。題字と原画は知徳高(同町)創造デザイン科の生徒が担当。高校生と連携し町おこしにつなげる。

プロジェクトは昨年4月に始動。第1弾の長久保城は戦国時代に今川、武田、豊臣、北条、徳川が取り合ったとされる。現在の同町下長窪に建ち、昨年と今年放送の大河ドラマで描かれている鎌倉から江戸時代にかけて存在したという。
75人の同科生徒から寄せられた145点のデザインのうち、最優秀賞に選ばれた関野彩さん(題字)、小川紗由さん(原画)、関野彩音さん(同)、イラスト部門の石渡結奈さん=いずれも(18)=の作品を採用した。
生徒は城郭の大部分が失われた長久保城の史料を調べ、当時の様子や時代背景をイメージしながら制作。原画は「五大勢力編」と「最終軍議編」の2種類で武将や家紋を描き、迫力ある題字で仕上げた。
生徒は、「戦国時代の勢いを表現した」「町に残る史跡に興味を持ってもらえたら」「これからのプロジェクトにも参加したい」などと感想や意気込みを語った。
御城印は今後販売予定。協会担当者は「町内の力を結集し制作した。御城印をきっかけに、まちのにぎわいづくりにつなげたい」と話した。