ようこそ静岡へ 静岡空港3年ぶり国際線再開 韓国から第1便
静岡空港で25日、新型コロナウイルスの影響で全便欠航が続いていた国際線の運航が約3年ぶりに再開し、韓国からのチャーター便が到着した。空港内ではインバウンド(訪日客)拡大への機運を高めようと多彩なおもてなし企画が催され、関係者が一体となりお祝いムードで海外旅客を迎え入れた。
運航再開の第1便となったのは、韓国・仁川発チェジュ航空のチャーター便。ほぼ満席となる181人のツアー客らを乗せて午後0時10分ごろ、静岡空港に到着した。取付誘導路では放水車両による水のアーチが施され、空港ターミナルビル3階の展望デッキに集まった多くの見学客からも歓声が上がった。
国際線到着口では法被姿の空港関係者や県や空港周辺市町のPRキャラクターが出迎えた。「静岡へようこそ」と韓国語で書かれた横断幕も掲げられ、韓国語の県内マップなどの記念品を搭乗者に手渡した。家族4人でツアーに参加したチャン・フジュさん(44)は「以前東京に住んでいたことはあるが、静岡は初めて。おいしいお茶を飲んでみたい」と笑顔で話した。
午後1時20分の出発便では旅行客に記念品を配布し、空港関係者らが飛び立つ飛行機をお見送りした。
同空港の国際線はコロナ禍前に中国、韓国、台湾の計6路線が就航していた。これまでに今回の韓国チャーター便に加え、3月26日のソウル線定期便再開、3~4月のベトナム発着チャーター便の運航が決まっている。富士山静岡空港株式会社(牧之原市)の西村等社長は「インバウンドの方々が県内の観光地に赴いてもらえるよう、いち早く他の路線も再開させたい」と話した。