障害者との共生実現へ 静岡で高校生ら意見交換

 静岡県ボランティア協会(小野田全宏理事長)は23日、若者と地域の福祉課題を考える「地域共生フォーラム」を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。市内外の高校生や福祉関係者ら約40人が参加し、共生社会の実現について学んだ。

映画「梅切らぬバカ」観賞後に感想を交わす参加者=静岡市葵区の県総合社会福祉会館
映画「梅切らぬバカ」観賞後に感想を交わす参加者=静岡市葵区の県総合社会福祉会館

 参加者は、高齢の母親と自閉症の息子が地域社会で前向きに暮らす様子を描いた映画「梅切らぬバカ」を観賞した後、グループごとに映画の感想を交わした。静岡大成高2年の曽根火乃香さん(16)は「自分から声をかけることで、障害者と意思疎通を図りたい」と話した。
 福祉現場で働くゲストによる講演も行われた。NPO法人「ひまわり事業団」の杉山元太さん(37)は、自身の車いす生活を踏まえ「障害者ができることを知ることで理解が深まる」と述べた。子どもの貧困に触れた特別養護老人ホーム竜爪園の三嶽順也さん(40)は「自分ができる『何か』を探すことで、子どもたちの体験差を補える」と経験談を語った。

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