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⚽藤枝MYFC新守護神 上田が存在感 キックで得点演出、窮地救うビッグセーブ

 正確なキックと冷静なセーブ。J2藤枝のGK上田智輝(26)が白星スタートを切った開幕いわき戦で存在感を示した。背番号31は「後半の2失点は反省だが、最後まで攻撃的姿勢を貫けた」と自信を深めた。

白星スタートに貢献し、ホーム開幕の長崎戦に意欲を燃やすJ2藤枝のGK上田=藤枝MYFCサッカー場
白星スタートに貢献し、ホーム開幕の長崎戦に意欲を燃やすJ2藤枝のGK上田=藤枝MYFCサッカー場

 昨季全試合に出場した内山がJ1鳥栖に移籍した後の定位置争いで、「視野が広く、初速のボールスピードにすぐれたキックを蹴れる」と須藤監督の心をつかみ、開幕スタメンを勝ち取った。
 横山が決めた2点目の起点は上田の左足。中盤を飛ばして左WBの榎本にロングフィードを届けた。「GKはボランチ」と超攻撃的スタイルを追求する指揮官から高い要求を受け、「ビルドアップは自分の武器。フィールドプレーヤーの1人として攻撃に参加したい」と自信を示す。
 守備でも1点差に詰め寄られた後、3度迎えた相手決定機を防いだ。「DFがシュートコースを限定してくれたおかげ」と謙遜するが、正確なポジショニングでチームの窮地を救った。
 右膝の靱帯(じんたい)を断絶する大けがを乗り越え、今季に懸ける思いは人一倍。前所属のJ2大宮で昨年3月の試合中、ロングキックをけった際に軸足から崩れ落ちた。全治まで約9カ月掛かり、いわき戦はほぼ1年ぶりの公式試合だった。
 昇格組対決を制し、次はホーム開幕の長崎戦。「攻撃の起点になり、アシストに絡みたい。守備も完封すれば自信になる」。新守護神は連勝でチームの勢いを加速させようと意欲を燃やす。

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