浜岡原発審査申請9年 中電社長「早い再稼働を」

 中部電力の林欣吾社長は21日、名古屋市で定例記者会見を開き、2月で申請から9年を迎えた浜岡原発(御前崎市佐倉)の原子力規制委員会の新規制基準適合性確認審査について「丁寧に説明し、できるだけ早い再稼働を目指す」と述べた。
 中電は2014年2月に4号機、15年6月に3号機の審査を申請した。林社長は「大詰めを迎えている活断層の審査を終え、プラントの審査に移りたい。資料提出や説明に全力で取り組んでいる」と強調した。
 規制委が原発の運転期間を「原則40年、最長60年」とする現行制度から60年超の運転を可能にする制度への見直し案を正式決定したことには「日本がカーボンニュートラルを達成するには現実的な解。安全性の担保と地元の了解を大前提に、現にある原発を稼働させることは有意義だ」と歓迎した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞