トルコ・シリア大地震 掛川の中学生「助けたい」 広がる支援の輪

 掛川市内の中学校で、トルコ・シリア大地震の被災者を支援するための募金活動が広がっている。校内や近隣の農産品直売所で寄付を募った原野谷中に続き、21日には北中と東中でも登校時間に合わせた募金が始まった。生徒の動きに呼応し、市も庁舎に募金箱を設置した。

トルコ・シリア大地震の被災者を支援するため、募金活動に取り組む生徒=掛川市上西郷の北中
トルコ・シリア大地震の被災者を支援するため、募金活動に取り組む生徒=掛川市上西郷の北中

 北中では、1~3年の32人が各学年の昇降口に立ち、生徒に寄付を呼びかけた。主導するのは防災や福祉活動に携わる生徒会ユネスコ委員会。委員長を務める2年近松優月さん(14)は「報道に触れるたび、どんどん被害が大きくなっている。東日本大震災ではトルコが助けてくれた。今度は私たちの番だ」と話した。
 同校生徒会はこれまで、熱海市土石流災害の復旧やウクライナ人道支援などで募金活動に取り組んできた。豊田彰規教頭は「困っている人を助けようとする意識が強い。生徒主体で企画が出てくる」と活動を見守る。
 市は同日午後、市役所本庁舎1階総合受付の前に募金箱を設置した。5月10日まで、来庁者から寄付を募る。

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