袴田さん支援団体 アメリカの冤罪救済学ぶ 浜松で勉強会

 現在の静岡市清水区で一家4人を殺害したとして死刑判決が確定し、裁判のやり直し(再審)を求めている袴田巌さん(86)=浜松市中区=の支援団体は18日、冤罪(えんざい)救済運動を学ぶ勉強会を同区の浜松復興記念館で開いた。イノセンス・プロジェクト・ジャパン(旧・えん罪救済センター)副代表の笹倉香奈甲南大法学部教授が講演した。

米国のえん罪救済運動の歴史を説明する笹倉香奈教授=18日午後、浜松市中区の浜松復興記念館
米国のえん罪救済運動の歴史を説明する笹倉香奈教授=18日午後、浜松市中区の浜松復興記念館

 同組織は1990年代に米国で始まった冤罪救済活動「イノセンス・プロジェクト(IP)」がモデル。笹倉教授はIPでの実務経験を踏まえて米国の冤罪研究の歴史を振り返り「米国は30年前までは冤罪救済の意識が低かったが、30年をかけて過ちを正そうとする司法文化が築かれた」と解説した。
 一方で、日本の司法では冤罪を救済する制度が未発達と指摘。「裁判は人間が行うのだから誤る可能性はある。誤った後に原因の調査や分析が行われないことが問題だ」と強調した。
 勉強会は「袴田さん支援クラブ」が主催。姉のひで子さん(90)ら支援者ら約40人が参加した。

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