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「駿府が江戸の機能補完」大石名誉教授(東京学芸大)が解説 静岡

 徳川時代の歴史的意義を研究、発信する「徳川みらい学会」は18日、本年度の第6回講演会を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。東京学芸大名誉教授の大石学氏が「近世初期の駿府と江戸」と題し、駿府が江戸の首都機能を補完していたと解説した。

駿府が江戸の首都機能を補完していたことを解説した大石氏=静岡市葵区の市民文化会館
駿府が江戸の首都機能を補完していたことを解説した大石氏=静岡市葵区の市民文化会館

 徳川幕府の成立後、徳川家にとって関西方面から首都機能を江戸に引き継ぐことが課題だった。大石氏は当時の時代背景をほどきながら「家康は江戸と京都・大阪の中間にある駿府を重要拠点に位置づけていた」と分析。駿府は副都心としての役割を果たしたため外交拠点となったほか、文化や職人の技術などが発展したと説明した。
 また、江戸時代は戦国時代と比べて戦争が激減したことに着目。大石氏は徳川家の優れた政策として、紛争解決手段に法律を用いたことや教育普及に力を入れた点を挙げた。

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