テーマ : 教育・子育て

エリア制部活動「日本平野球部」 18日開幕の静岡県選抜大会へ 清水三中、四中生で構成

 静岡市が進める中学部活動改革「シズカツ」の先行事例として2022年4月から活動している同市清水区の清水三中、四中、五中のエリア制部活動「日本平」が、18日に開幕するしんきんカップ第53回県中学選抜野球大会に初出場する。大会では清水小島中と合同チームを結成し、初勝利を狙う。

中学選抜野球大会に清水小島中と合同チームを組んで出場するエリア制部活動「日本平」=静岡市清水区の清水四中
中学選抜野球大会に清水小島中と合同チームを組んで出場するエリア制部活動「日本平」=静岡市清水区の清水四中

 日本平野球部は清水五中からの入部希望者がいなかったため、清水四中と清水三中の2校で構成する。両校の生徒は拠点校の四中に集まり、所属校の垣根無く同じ部の一員として練習を重ねている。
 両校はエリア制部活動導入まで合同チームを組んでいた。エリア制となった今との違いについて菊場玄太監督ら指導陣は「合同チームは毎年バラバラになる可能性がどうしてもつきまとっていた」「平日も共に練習できるのが大きい。もうエリア制がなくなったら困るぐらいだ」と話し、シズカツを評価した。
 一方、エリア制部活動を構成する学校間の距離は自転車で5分の距離にある両校のような近所ばかりではなく、特に冬季の部活時間確保には課題が残る。従来とは違い部活動の監督が部員の日々の学校生活を把握できないことへの不安の声も上がる。市学校教育課は日本平など先行事例の結果を踏まえ、部活動の開始時刻や学校間の連絡網の強化について検討を進めるという。
 大会に向けて清水四中2年の植松晃生さん(14)と清水三中2年の有ケ谷海吏さん(14)の2人は「最初は三中の野球部がなくなり寂しい気持ちもあったが、今は同じ日本平の一員」「自分たちの野球で日本平の勝利につなげたい」と意気込みを語った。

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