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詐欺の実態 高校生熱演 身近な人にまず相談を 富士の4校

 特殊詐欺被害の実態を演劇で紹介する「FP(フジ・ポリス)演劇祭」(富士署主催)がこのほど、富士市のロゼシアターで開かれた。市内の高校4校の演劇部が、犯行に直面したときには身近な人に相談することの大切さを訴えた。

特殊詐欺の実態を熱演する高校生=富士市のロゼシアター
特殊詐欺の実態を熱演する高校生=富士市のロゼシアター

 富士、富士東、富士見、吉原の4校がそれぞれの視点から犯行グループの巧妙な手口や電話を受けた人の心理状態を熱演した。若者が高収入をうたうアルバイトに応募し、犯行に加担する事例を取り上げた演目もあった。
 最優秀に選ばれた富士高は、娘をかたる電話を信じて動揺する父を家族が「銀行の窓口で身内の不幸と説明させようとするのは詐欺の常とう手段」などと説得。娘に電話をかけ直し、だまされていたことを気付かせた。
 観覧には市内の防犯機関関係者が集まった。録画は地域住民への啓発活動に使う。同署地域安全協議会の渡辺宏行副会長は「目と耳で情報が得られ、チラシ以上に効果がありそう」と話した。
 井出清市署長は「近年多いSNS(交流サイト)上での被害をテーマに次回の開催を企画したい」と述べた。

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