テーマ : 教育・子育て

「磐田学園」新園舎完成 家庭的療育へ居場所確保

 磐田市西貝塚の福祉型障害児入所施設「県立磐田学園」(望月伸晃園長)の新園舎完成を祝う式典が10日、同所で開かれた。施設老朽化解消に加え、個々の特性に応じて少人数グループで生活する「小規模ユニット制」を導入。児童らの居場所を確保することで家庭的療育の実現を目指す。

テープカットを行い、新園舎完成を祝う関係者=磐田市西貝塚
テープカットを行い、新園舎完成を祝う関係者=磐田市西貝塚

 新園舎は居住、管理、機能訓練、屋外設備の4棟で構成され、延べ床面積3736平方メートル。居住棟はベッドや机付き個室のほか、共用リビングなどを設けた。正面玄関は県内産の木材を使用し、ぬくもりのある雰囲気を演出している。
 式典では、地元住民や県内の障害児入所施設関係者など約50人が出席し、テープカットを行って完成を祝った。森貴志副知事は「児童の個別事情に応じた適切な対応ができるよう、環境整備作りに配慮した。児童らが社会で活躍できるよう、ソフト面の支援も全力で取り組む」と述べた。
 同学園は1948年、浜松市で開設された県内初の障害児入所施設「浜名寮」が前身。61年に現在の地に移転し「磐田学園」と改称した。現在、幼児から18歳までの男女39人が入所している。

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