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浜松新球場 ドーム型の方針 静岡県、規模に幅持たせ提案へ

 静岡県が浜松市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場の構造をドーム型に絞り込んだことが7日、関係者への取材で分かった。経済波及効果や費用対効果を分析した結果、最も高い評価だった。球場の規模については1万数千~2万2千人と幅を持たせた上で、14日開会の県議会2月定例会に提示する方向で調整している。
 野球場の構造は、照明によるアカウミガメへの影響を避けるため事実上、屋根で覆われたドームか照明設備のない野外球場に絞られていた。ドームは天候に左右されず、幅広いイベントの実施が可能だとして待望する声がある一方、財政負担への懸念から異論も根強い。2月定例会で議論がまとまるかどうかが焦点となる。
 収容人数は2万2千人(草薙球場相当)と1万3千人(愛鷹球場相当)の2案を軸に検討が進んできたが、浜松市や経済界でつくる建設促進期成同盟会は2万2千人規模、アマチュア野球団体でつくるNPO法人県野球協議会は1万5千人規模を要望するなど、意見が割れている。県は1案への絞り込みは難しいと判断し、今夏に実施するPFI(民間資金活用による社会資本整備)の導入可能性調査なども踏まえて最終決定する見通し。
 川勝平太知事は本紙の新春インタビューで2万2千人規模のドーム型が望ましいとの認識を示していた。県によると、ドーム型の概算事業費は1万3千人規模で290億円、2万2千人規模で370億円。県議会で議論がまとまればパブリックコメント(意見公募)を実施し、6月ごろの基本計画策定を目指している。

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