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思い出は大きなやかん おいしかった?まずかった? 学校給食の緑茶にまつわるエピソード紹介【NEXT特捜隊】

 「どの範囲で学校給食に緑茶が提供されていましたか?」との投稿を受け、静岡県内35市町に小中学校での提供状況を尋ねた。いわゆる茶産地とおおむね提供状況が一致していることが分かった。読者に学校給食の緑茶にまつわる思い出を募ったところ、139件の回答が寄せられた。エピソードを紹介する。

各自のコップに緑茶を注ぐ当番=掛川市立第二小
各自のコップに緑茶を注ぐ当番=掛川市立第二小

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 ■大きなやかんに当番制… 今も続く習慣
 袋井市の50代男性会社員は小学生の時、「大きなやかんでお茶を注いで回った」と振り返る。静岡市葵区の40代パート女性は「小学校の用務員室に緑茶の入ったやかんが並んでいて、当番が自分のクラス分を取りに行った」と語る。
 県外在住の10代大学生の女性は焼津市立の小学校と中学校時代を振り返り、「やかんはどのクラスもボコボコだった」と言う。島田市の70代パート女性は「小学生にとってやかんはかなり重たいと感じた」と話す。
 回答を総合すると、当番が大きなやかんを給食室などに取りに行き、クラスで注いで回る風習はそれぞれの地域で長年続いてきたとみられる。なお、取材で訪れた掛川市立第二小も大きなやかんを取りに行って注ぐ係があった。
 ■おいしかった? まずかった? 緑茶がコミュニケーションに一役
 給食に出る緑茶が「おいしかった」という声と「おいしくなかった」という声はそれぞれ寄せられた。掛川市の40代女性は菊川市の小学校時代、「夏は冷たいお茶、冬は温かいお茶でおいしかった」と振り返る。「良い香りだった」(静岡市葵区、30代主婦)との声も。一方、菊川市の20代大学生の女性は「激ぬるいのであまり好きじゃなかった」と語る。「(旧清水市の小学校では)出がらしのようなお茶であまりおいしくなかったイメージ」(静岡市駿河区、40代主婦)との声もあった。
 沼津市の40代男性会社員は「(旧清水市の小学校時代)いつも余っていたので給食のおばさんに申し訳なく思い、ラッパ飲みして緑茶を減らして返した」とのエピソードを紹介してくれた。
 緑茶が友人とのコミュニケーションを担っていた面もあった。掛川市の40代の非常勤講師の女性は「緑茶が注がれた自分のコップに茶柱が立っているとラッキーだとか盛り上がった」と振り返る。三島市の50代女性は「1年生には当番制で6年生が手伝ってくれた。とても優しく接してくれて嬉しかったのを覚えている」と語る。
 「旧菊川町の小学校はお茶農家の家庭が多く、年に一度給食で飲む茶葉を集めていた。茶葉を出せない家庭は現金の集金だった」(掛川市、60代主婦)との情報もあった。
 ■給食きっかけに習慣化も 静岡県外出身者からは肯定的な意見
 給食などに緑茶が出ていたことで飲むことが現在も習慣化している人もいる。「食事する時にお茶以外考えられません。当たり前なので特にエピソードも思い出もありません(笑)」(掛川市、50代女性理容師)「食後に緑茶が当たり前になりすぎて、緑茶で〆ないと食べ終わった感じがしない」(静岡市葵区、40代男性農家)などの声があった。
 静岡県外の人からは肯定的な意見が多く寄せられた。都内出身の浜松市在住の40代パート女性は「緑茶好きの息子は学校で出ると喜んで飲んでいます。緑茶が特別なものではなく、身近なものに感じる教育はとても良いと思う」と話す。福島県出身で袋井市在住の50代パート女性は「お茶が子どもたちの普段の学校生活に溶け込んでいると感じる。お茶がある環境に感謝している」と述べた。

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