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自身の検証記載せず 静岡市長、災害対応「今も自問自答」

 静岡市の田辺信宏市長は1日の定例記者会見で、昨年9月の台風15号における市の対応を検証した市の中間報告に関し、災害対策本部長である田辺市長の責任に触れられていなかったことについて、「(自身の対応の検証は)報告書に記載されるべき性質ではない」との認識を示した。
 田辺市長は発災2日後の昨年9月25日に、被災地を視察する前に地域の敬老会や祭りに参加していたことについて「災害対応の最終責任は本部長の私にある。適切な行動だったかどうか、今も自問自答している」と明かした。
 市長自身の対応を検証すべきではないかとの記者側の問いには、「市の災害対応力、危機管理能力を向上するための指針として報告書を残す。(個人の検証とは)切り離されるべきだ」と強調した。
 市危機管理総室の担当者は「今回は組織としての検証」とし、田辺市長に対する公式のヒアリングなどは行わないとしている。田辺市長は、今後市民アンケートで市長の検証を求められたとしても、同様の理由で行わない意向を示した。

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