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送迎車の安全装置に1・5億 静岡市2月補正予算 台風被害対応も重点

 静岡市は1日、2022年度2月補正予算案を発表した。認定こども園などの送迎用車両への安全装置装備や昨年9月の台風15号被害への対応が柱。台風関連では復旧工事の遅れによる23年度当初予算案への付け替えなどで計57億2千万円を減額したため、一般会計は47億円の減額補正となった。

静岡市役所
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 特別会計と企業会計を合わせた補正総額は52億9千万円の減額。
 22年9月に牧之原市で発生した送迎バス女児置き去り事件を受けて国が送迎用車両への安全装置装備を義務化したことに伴い、こども園などの車両への装備助成費として約1億5千万円を計上した。このほか、保育施設や学校での新型コロナウイルス対策、出産を控えた妊産婦へのPCR検査事業に2億円を充てる。
 災害時の情報の迅速な収集や発信に向けて市が整備を進めている「災害時総合情報サイト」の構築事業には1500万円、台風15号で損壊した日本平動物園(駿河区)の大型滑り台「ローラースライダー」の再開に向けた周辺登山道の復旧事業に2900万円を盛り込んだ。
 一方、災害ごみの仮置き場の設置や運搬、処分にかかる費用は想定を下回ったため、15億2900万円を減額した。被災した道路や橋、河川などの復旧費は工事の遅れなどで36億5500万円を減額し、23年度当初予算案に付け替える。

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