沼津市 大型事業を推進 23年度予算案、一般会計800億円 道路や施設整備

 沼津市は2023年度、沼津駅周辺総合整備事業などをはじめとしたまちづくりや道路整備、老朽施設更新などの大型事業のほか、7月1日に迎える市制100周年の記念事業を積極展開する。1日発表した一般会計当初予算案は前年度比2・4%増の800億9千万円。新総合体育館の整備などで大幅増となった前年に続き、2年連続で過去最高に膨らんだ。

沼津市は2023年度、東日本最古級の前方後方墳「高尾山古墳」(中)を回避する形での道路整備に本格着手する=1月下旬、沼津市東熊堂周辺(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
沼津市は2023年度、東日本最古級の前方後方墳「高尾山古墳」(中)を回避する形での道路整備に本格着手する=1月下旬、沼津市東熊堂周辺(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 鉄道高架を含む沼津駅周辺総合整備事業には、新貨物ターミナルの整備や、現車両基地周辺の区画整理事業、周辺道路の整備に計33億7千万円を計上する。東日本最古級の前方後方墳「高尾山古墳」を橋とトンネルで回避する形で整備する都市計画道路「沼津南一色線」の本体工事にも着手し、慢性的な渋滞解消につなげる。
 中心市街地のまちづくりでは、アーケード名店街の一部区画で始まる再開発事業や、民間が進める再開発への支援、中央公園再整備の本格化に向けた費用を盛り込む。
 老朽化が進む小中学校の改築や長寿命化も推進し、民間資金活用による社会資本整備(PFI)の手法で市営今沢団地の建て替えを進める。
 市制100周年関連では、官民一体で競技の普及を図っているフェンシングの全日本選手権を誘致し、10月に沼津港で「Sea(シー)級グルメ全国大会in沼津」を開催する。市の歴史を振り返る企画展や、ゆかりの作家を顕彰する事業も手がける。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞