⚽ボランチ争い激化 24歳MF針谷が存在感 ジュビロ磐田・鹿児島キャンプ

 J2磐田のボランチ争いの激しさが増している。ここ数年、元日本代表の遠藤と山本康のベテランが組むことが多かった守備的MF。その牙城を切り崩そうと、J3北九州への育成型期限付き移籍から3年ぶりに復帰した24歳のMF針谷が存在感を放っている。

ボランチの定位置確保を狙う磐田の針谷(左)=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・宮崎隆男)
ボランチの定位置確保を狙う磐田の針谷(左)=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・宮崎隆男)
練習後に談笑する磐田の横内監督(左)と名波日本代表コーチ=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・宮崎隆男)
練習後に談笑する磐田の横内監督(左)と名波日本代表コーチ=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・宮崎隆男)
ボランチの定位置確保を狙う磐田の針谷(左)=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・宮崎隆男)
練習後に談笑する磐田の横内監督(左)と名波日本代表コーチ=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・宮崎隆男)

 昌平高(埼玉)から2017年に磐田入りしたが、出場機会に恵まれず、20年に当時J2北九州に移籍。21、22年と2年連続で20試合以上に出場し、経験を積んで戻ってきた。磐田はベテラン以外にも成長著しいMF藤原、上原、来日2年目のドゥドゥと層は厚い。
 遠藤と組んで3本目に出場したJ2大分との練習試合。得点にこそ絡めなかったが、相手の急所を突く縦パスで局面の打開を図った。「ほかの人は絶対に出さないタイミングで出せば、違いを見せられる」と手応えをつかんだ様子だった。
 練習試合では、キックの名手遠藤と並び、キッカーを任される場面が多くなった。「近くにすごいお手本がいる。アシストの精度も高めていきたい」。元日本代表の技術を貪欲に吸収する姿勢だ。
 昨年のワールドカップ(W杯)カタール大会でクロアチア代表のMFモドリッチの運動量豊富なプレーに感銘を受けた。「毎試合、あのようなプレーをしたい。刺激になった」
 かつて磐田に在籍したFW小川航(J1横浜FC)やDF大南(J1川崎)ら同世代が輝かしい舞台で活躍しようとしている。「もう若いといってられない。目標は全試合出場。開幕から絡みたい」。166センチが躍動すれば、磐田の新たな司令塔候補になる。

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