⚽J2磐田 3被弾完敗「強い球際、速い押し上げ必要」 大分と練習試合 ジュビロ磐田・鹿児島キャンプ(28日)

 J2磐田は28日、鹿児島市の白波スタジアムでJ2大分と練習試合(45分×3本)を行った。今季初のJクラブとの実戦となったが、昨季J2で5位の相手に0-3で完敗。3週間後の開幕に、不安が残る内容となった。

磐田―大分 2本目、ボールを奪い合う磐田の金子(中央)=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・宮崎隆男)
磐田―大分 2本目、ボールを奪い合う磐田の金子(中央)=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・宮崎隆男)

 詳細な出場メンバーを公表していない磐田は、主力と若手の混成で臨んだ。1本目は中盤の左サイドで出場したMF古川が再三仕掛けたが、ゴールを奪えなかった。
 2本目は5分にCKから先制点を許すと、11分には右サイドを突破されて追加点を喫した。14分にも左右に揺さぶられて、3点目を奪われた。攻撃では1トップに入ったFW杉本が3度の決定機を外し無得点に終わった。3本目はトップ下のMF山田、ボランチのMF遠藤を軸に攻撃を組み立てたが、ゴール前の精度を欠いた。
 2本目にトップ下で出場したMF金子は「攻守に課題が残るゲーム」と反省した一方、「風下で難しかったが、後方からのビルドアップにチャレンジしていた」と収穫も口にした。厳密な立ち位置を重視した昨季と比べ、横内監督が目指すサッカーについて「自由度は増したが、判断のスピードや精度が求められる」と話した。
 練習試合とはいえ、J1昇格を争う可能性があるライバルに完敗した指揮官は「もっと強い球際やもっと速い押し上げが必要。突き詰めないといけない」と課題を挙げた。J2クラブとの残り二つの練習試合で修正を図るつもりだ。

 ▽練習試合(45分×3本)
大分 3(0-0 3-0 0-0)0 磐田
▽得点者【大】藤本2、安藤


43歳遠藤「がむしゃらに楽しむ」 24年連続開幕スタメン意欲
 J2磐田の元日本代表MF遠藤が28日、43歳の誕生日を迎えた。大分との練習試合の3本目にボランチとして出場し、地元の鹿児島で元気な姿を披露した。今季プロ26年目を迎える大ベテランは「がむしゃらにサッカーを楽しみたい。たくさん試合に出れば楽しさも増す」と24年連続となる開幕スタメンに意欲を示した。
 いてつく寒さの中、まだ状態を上げていく段階で持ち味の鋭いパスは限られたが、経験を生かした洞察力でピンチの芽を摘んだ。「開幕はあっという間に来る。いい状態に持っていきたい」。プロ1年目から続いた連続得点記録は昨季で途切れたが、気持ちを新たにシーズンを待つ。

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