静岡県ふじのくにフロンティア 第3期共生圏に2エリア 北駿3市町と伊豆東側4市町

 静岡県は、防災・減災と地域成長の両立を目指す「“ふじのくに”のフロンティアを拓(ひら)く取り組み」第3期(2023~27年度)の「ふじのくにフロンティア地域循環共生圏」として、北駿3市町(御殿場、裾野、小山)と、伊豆地域の東側4市町(伊東、下田、東伊豆、河津)の2圏域を初めて認定した。デジタルなど先端技術を用いて圏域の地域資源の活用や循環を図り、地域課題の解決を目指す。
 第3期に掲げる共生圏は、1期(13~17年度)に認定した「推進区域」を結び、点から面へと展開した2期(18~22年度)「推進エリア」を発展させ、さらに重層的な広域連携を促す。県が財政的に支援する。
 北駿3市町の「富士山東麓エコガーデンシティ地域循環共生圏」は、森林の保全や利活用を促進し、木質バイオマス発電などの再生可能エネルギーを活用する環境重視型の工業団地を新たに整備する。環境保全活動のポイントが活用できるデジタル地域通貨を導入し、脱炭素社会と経済活動の循環を進める。
 伊豆地域東側4市町の「伊豆東海岸広域地域循環共生圏」は、ドローンや次世代モビリティなど先端技術を使った関連産業や技術の創出を目指す。実証フィールドとして下田市の旧稲梓中跡地を活用する。先端技術は生活や防災分野でも生かす。
 第2期(18~22年度)の「ふじのくにフロンティア推進エリア」には、三島、裾野、長泉の3市町と、菊川市の2エリアを最終認定した。推進エリアは計22市町の計13エリアになった。

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