静岡人インタビュー「この人」 富士ばやしの普及に努める富士市民踊会会長 伊藤芳子さん

 富士市の市民グループ「富士市民踊会」に1989年に入会し、2021年から現職。会員約80人と共に、地域の民踊や音頭の指導と普及、啓発に努める。74歳。

伊藤芳子さん
伊藤芳子さん

 -富士ばやしの特徴は。
 「1976年に市制10周年を記念して作られ、郷土の情景や特産品を物語のように歌っている。誰でもやさしく踊ることができて、富士まつりでは市民総おどりの定番になっている。当初は都はるみさんの歌唱で有名になったが、踊りと合わせていつまでも残ってほしい」
 -地域外への普及はどのように。
 「各地の民踊の保存は、それぞれの地域が知恵を絞っている。富士ばやしは昨年11月、全国の民踊指導者500人が集まる研修会で課題曲に選ばれた。会員が指導の手引きを学び直し、所作やリズムを覚えた参加者が地元で教えるなどの効果が期待できる。踊りは日本人の心の古里を理解できたと好評だった。レコーディングした若手歌手が当日も歌ってくれて、さまざまな交流も生まれた」
 -自身の活動歴を。
 「30代の頃、子ども会で盆踊りを教えなければならなくなったことをきっかけに、役員と一緒に子連れで習い始めた。その後は仕事などで忙しくなったが、『自分になれる時間』が気に入って富士市民踊会に入った。ピーク時は300人くらいの会員がいて、幾重もの輪になって踊るほど盛んだった」
 -次の目標は何か。
 「新型コロナウイルスの影響で、さまざまな行事が中断している。まずは踊る機会を失ってしまった子どもたちに教える機会を持ちたい。年配の皆さんにも、健康維持や脳トレ、認知症予防などに役立ててほしい」

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