静岡県内、凍える朝 各地で氷点下 中山間地域は雪化粧
全国的に強い寒気に覆われた影響で静岡県内も25日、各地で気温が下がり、19の観測地点のうち16地点で今季最低を記録した。平年に比べ6度前後下がった所もあり、牧之原市の静岡空港と東伊豆町稲取では1月の観測史上最低となった。市街地では池に氷が張り、中山間地ではうっすらと雪化粧が見られた。
気象庁の観測によると、各地の最低気温は静岡市葵区井川で氷点下8・1度、御殿場市で氷点下6・1度、牧之原市の静岡空港で氷点下4・6度、東伊豆町稲取で氷点下3度など。県内は24日夜、山間地だけでなく、静岡市や浜松市の市街地でも雪が舞った。
浜松市天竜区二俣町の国指定史跡の二俣城跡では25日朝、辺り一面がうっすらと雪に覆われた。近隣の男性(60)は「こんな景色は珍しい。いいものを見られてうれしい」と笑顔を見せた。静岡市葵区の青葉緑地では、モニュメントなどが並ぶ公園の池に厚さ1センチほどの氷が張った。道行く人は、珍しい光景にスマートフォンで写真撮影をしていた。
交通機関は一部で乱れが生じている。雪の影響で名古屋―新大阪間で徐行運転をしている東海道新幹線は県内区間でも午前10時50分現在、上りで40~60分の遅れが発生。今後、下りも遅れが発生する可能性がある。
静岡地方気象台によると、25日の予想最高気温は浜松で3度、静岡で6度など、低い水準で推移する。冬型の気圧配置は次第に弱まるが、26日も予想最低気温が氷点下になる地点が多いという。