不適切保育 監査結果、年度内に公表 沼津市13人聞き取り

 沼津市の小規模保育事業所で不適切な保育が発覚した問題で、市は25日の定例記者会見で、同日まで実施している施設の特別監査について、結果を2月末から3月末までの間に公表することを明らかにした。不適切な行為をした施設長ら3人には24日にヒアリングを終え、顔に落書きするなどの行為が確認できたという。

沼津市内の小規模保育事業所で発覚した不適切保育について述べた頼重秀一市長=25日午前、沼津市役所
沼津市内の小規模保育事業所で発覚した不適切保育について述べた頼重秀一市長=25日午前、沼津市役所

 特別監査は、施設職員11人と本部職員2人への聞き取りが中心で、不適切な行為の事実や現在の保育状況を確認する。文書は押収しない。現時点で、顔への落書き▽頬を引っ張り広げる行為▽お面で怖がらせる▽それらの写真をグループラインで共有する―以外の不適切行為は確認できなかったという。
 頼重秀一市長は、施設側が市に報告した当日に連絡を受けたとし、「子どもが対象でふさわしくない行為。早急に対応を指示した」と述べた。
 一部の保護者から市の対応を疑問視する声がある点には、「(行為が)SNSなどで発信される可能性がある。(行政も)早く対応することが求められている」と強調した。

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