園児虐待巡り、告発取り下げ 裾野市長「早期に保育の正常化を」

 裾野市の私立さくら保育園の園児虐待事件を巡り、村田悠市長は25日、前園長の50代男性に対する犯人隠避容疑での刑事告発を取り下げた理由について「捜査を長引かせず、保育の正常化を早期に図りたいと考えた」と説明した。市役所で報道各社の取材に応じた。
 市は園の機密事項を口外しないよう約束させる誓約書を職員に書かせたなどとして、昨年12月に当時園長だった50代男性を裾野署に刑事告発したが、今月24日に取り下げた。村田市長は「今でも犯人隠避はあったと思っている」とした一方で、「保護者から園の存続に対する要望が寄せられている。在園児、保育士、保護者のことを総合的に考えて決めた」と述べた。
 裾野署は園児への暴行容疑で当時の女性保育士3人を昨年12月に逮捕した。その後、静岡地検沼津支部が処分保留で3人を釈放し、在宅での捜査が続いている。前園長は運営法人の理事長を兼ねていたが、事件発覚後に引責辞任した。

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