沼津の不適切保育 市が特別監査 全職員に聞き取りへ

 沼津市の小規模保育事業所で不適切な保育が発覚した問題で、市は24日、施設に対して児童福祉法に基づく特別監査に入った。25日まで全職員11人に聞き取り調査する。

不適切な保育が発覚した事業所へ特別監査に入る沼津市の職員=24日午後、同市内
不適切な保育が発覚した事業所へ特別監査に入る沼津市の職員=24日午後、同市内

 特別監査は市職員4人が約4時間にわたって実施した。運営会社によると、市職員は約10人の施設職員に当時の状況などを聞き取った。園児を怖がらせる際に使ったお面の複製品も示したという。
 市は監査結果に応じて、施設に対して勧告や改善に向けた指摘、指導を検討する。
 市や施設によると、昨年6月から10月にかけて、施設長や保育士ら3人がいずれも1歳児3人に対し、顔に水性ペンで落書きしたり、頬を引っ張って広げたりしてたとされる。行為の様子は職員間のグループラインで画像を共有していたという。3人は「かわいかったので画像を共有した」などと、いずれの行為も認めている。

 ■一連の行為に怒り/冷静対応求める声 保護者で意見割れる
 不適切な保育が発覚した沼津市の小規模保育事業所の保護者からは、一連の行為に怒りを示す声がある一方、市や施設に冷静な対応を求める意見が上がるなど、反応は分かれている。
 施設が開いた説明会に出席した保護者によると、不適切な行為に怒りを見せる保護者がいた。これに対し、保育士を心配する声も複数上がったという。運営会社の代表は「私たちは不適切な行為と考えているが、被害園児の保護者の一部からも、寛大なご意見をいただいた。危機感が保護者に伝わっていないと考え、2度説明会を開いた」とした。
 保護者の男性は「行為の背景を聞けば、問題ないと感じた。不適切と感じない保護者が複数いるのに、対応が行き過ぎている」と市や施設の対応を疑問視した。市子育て支援課の朝倉美晴課長は「保護者の受け止めが分かれるような事案で公表は悩んだが、迅速に対応するという市の方針に沿った」と述べた。

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