精神科病院暴行 当事者団体、静岡県に情報開示要請

 沼津市と南伊豆町の精神科病院で患者への暴力行為が相次いで発覚した問題を受け、県内の精神障害者や支援者でつくる自助グループ「心の旅の会」は24日、県に原因究明と再発防止に向けた当事者への意見聴取や情報開示を要請した。

要請書を手渡す寺沢暢紘氏(左)=24日午前、県庁
要請書を手渡す寺沢暢紘氏(左)=24日午前、県庁

 要請書は暴力行為について「見過ごすことのできない精神障害者への人権侵害」と指摘。病院に対する聴取内容の公開、県弁護士会や精神科看護団体による検証作業の実施、県内全ての精神科病院に対する監査結果の開示など10項目を求めた。
 同会の寺沢暢紘氏が県庁を訪れ、県障害福祉課の担当者に手渡した。寺沢氏は「当事者からは氷山の一角という意見が出ている。精神科病院は閉鎖的で、情報も非開示となるケースが多い。法律に基づいた対応を強く求める」と述べた。
 県の担当者は「内容を確認し、対応を検討する」と話した。

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