「しずおか遺産」第1弾3件認定 歴史文化資源を発信 知事が発表

 静岡県内の歴史文化資源を発信する「しずおか遺産」制度の第1弾として、県は「近代教育に情熱をかけたしずおか人の結晶」(磐田市など4市町)、「秋葉信仰と街道」(浜松市など8市町)、「文学の聖地『伊豆』と温泉」(伊豆市など5市町)の3件を認定した。川勝平太知事が24日の定例会見で発表した。

洋風校舎の旧見付学校
洋風校舎の旧見付学校
秋葉街道と坂下宿の街並み
秋葉街道と坂下宿の街並み
石積みの旧天城トンネル
石積みの旧天城トンネル
洋風校舎の旧見付学校
秋葉街道と坂下宿の街並み
石積みの旧天城トンネル

 しずおか遺産は文化庁の「日本遺産」制度の県内版として本年度創設した。県内の有形無形の文化財などを結ぶストーリー(物語)を認定して県内外に発信し、観光活用を促進する。複数市町の連携が要件。初年度は3件の応募があり、有識者による認定審査会でいずれも認められた。
 認定第1号の「近代教育」は旧見付学校(磐田市)、旧岩科学校(松崎町)など明治時代に建築され、文明開化の象徴となった洋風校舎を中心に、森町、菊川市の和風学校も含めた19件の構成資産から成る。校舎建築に向けた指導者の教育への思いをストーリーとした。
 「秋葉信仰」は江戸時代に火伏せを求めた秋葉神社(浜松市天竜区)や可睡斎(袋井市)など48件で構成し、交易も担う秋葉街道の営みを物語に仕立てた。「文学の聖地」は名作「伊豆の踊子」の舞台にもなった旧天城トンネル(伊豆市、河津町)や、執筆された旅館「湯本館」(伊豆市)など、湯の香に引かれて伊豆を訪れた文豪との結びつきを残す文化資源29件をまとめた。
 県は2025年まで毎年、しずおか遺産候補を募集する。県担当者は「県内全域にある歴史マニアもうなる知られざる物語が発信できたら」と話す。

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