浜松洋上風力発電 「環境影響調査を」 静岡県知事意見送付

 「浜松洋上風力発電合同会社」(浜松市中区)が同市沖の遠州灘で計画する洋上風力発電事業で、静岡県は24日、計画段階環境配慮書に対する知事意見を同社に送付したと発表した。20日付。騒音や照明が周辺に生息するアカウミガメの上陸や産卵に影響を及ぼす恐れがあるとして十分な調査、予測を求めた。
 知事意見で「配慮事項の選定が十分であるとは言えない」と指摘し、環境影響の回避や低減ができない場合は規模の縮小など事業計画を見直すよう要望した。
 絶滅危惧種コアジサシなどの鳥類や沿岸の藻場、浜名湖のアマモ場についても影響を調査するよう意見した。
 合同会社は洋上風力発電専業ベンチャー「インフラックス」(東京)の子会社で、浜松、磐田市境の天竜川河口沖から浜名湖今切口沖までの約2万1千ヘクタールのエリアに最大66基の発電機(最大出力625メガワット)の設置を計画している。

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