高校受験へ「すべらない砂」 大井川鉄道、沿線中学3年生に 合格願い護摩木も贈る
高校受験を控える生徒にエールを送ろうと、大井川鉄道(本社・島田市)は24日、車両の安全確保に使う「すべらない砂」と、願い事を記入する「護摩木」を同市の金谷中3年生171人に贈った。

「すべらない砂」は蒸気機関車(SL)が急坂を走行する際に滑り止めとして使用する愛知県矢作川の砂が3グラム入った縁起物。同校で開かれた贈呈式で、鉄道部運輸課長の坂下裕之さんは「不安や緊張があると思うが、お守り代わりに『すべらない砂』を持って臨んで」と呼びかけた。生徒代表の杉本桜さんは「とても心強い。残り少ない日々を仲間と切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」とお礼の言葉を述べた。
教室に戻った生徒は早速、護摩木に「志望校合格」など願い事を書き入れた。後日、SLの乗務員が燃焼中のかまに入れて合格を祈願する。応援グッズは沿線の川根中(同市)、中川根中、本川根中(川根本町)の3年生にも贈る。