平野部も氷点下予想 静岡県内「10年に一度」の寒波に警戒を
25日にかけて静岡県など東海地方は冬型の気圧配置が強まり、今季一番の寒気が流れ込む見通し。静岡地方気象台によると、山間部を中心に雪が降る見込み。平野部でも最低気温が氷点下になる所があり、路面の凍結や水道管の破損が発生する可能性がある。10年に1度の寒波との予想で、関係機関は事前対策を講じ、警戒を強めている。

気象台によると、25日正午までの24時間降雪量は東中西部の山間地で1~3センチの予想。平野部でも冷え込みが強まり、同日朝の予想最低気温は浜松、三島で氷点下3度、静岡、御前崎で氷点下2度など。日中も気温が上がらず、予想最高気温は4~7度という。山間地ではさらに気温が下がる見込み。
県警や各道路管理者は路面凍結による交通事故に備え、事前の冬用タイヤ装着やチェーンの携行を呼びかけた。県警交通規制課の担当者は「普段運転する道路でも、日陰や川の橋上などは滑らないか特に注意が必要」と強調する。オートバイや自転車の運転にも普段以上の注意を払うよう求めた。中日本高速道路によると、立ち往生を防ぐため予防的に通行止めを実施する可能性があり「雪の予報が出ている地域に外出する際は道路情報をこまめに確認してほしい」とした。
市街地でも凍結対策が進む。静岡市葵区の国道362号安西橋では24日、市が車道や歩道に凍結防止剤を散布した。道路脇には翌日以降に備え、凍結防止剤が入った袋を設置した。他の道路も夜間にパトロールを実施し、凍結していれば随時対応するという。
水道管の凍結や破裂にも注意が必要となる。静岡市水道局によると、一般に気温が氷点下4度になると凍結する可能性がある。水道管に布を巻き付けたり、少量の水を蛇口から出したりすることで予防ができる。凍結した場合、熱湯をかけると温度差で水道管が破損する可能性があるため、「ぬるま湯でゆっくり溶かしてほしい」と呼びかけている。